3学会合同呼吸療法認定士 資格取得までの流れ
前回のブログで、
3学会合同呼吸療法認定士についての紹介をしました。
今回は資格取得までの流れについて、
僕の実際の経験に沿って解説します。
大まかに言うと、
認定講習会受講 → 認定試験で合格 するだけです。
認定講習会を受講するためには、
【前提条件】
①臨床経験が一定年数必要
臨床工学技士:経験2年以上
看護師:経験2年以上、准看護師:経験3年以上
②認定委員会が認める学会や講習会などに参加し、12.5点以上の点数が必要
3月 認定講習会実施要領(申請書類)をダウンロード
認定講習会は日程が4パターンあり、希望の日程を記載。
証明写真が必要。
4月 認定講習会申請書類を提出
申込みは受付開始日8時以降に
「特定記録郵便」で差し出した時間が早い順から受付。
5月末〜6月上旬
審査結果通知書が届く。
受講日程が決定。20000円振込(講習会&テキスト代)。
8月上旬 認定講習会テキストが届く
8月下旬 認定講習会(2日間in東京)に参加
2日とも9:00から18:00くらいまでずーっと座学。
席は狭く、身動き取れず。
9月 受験票提出
認定試験の受講料振込10000円
認定講習会の時と違うサイズの証明写真が必要 泣
11月中旬〜下旬 認定試験(1日間in東京)
受講生約5000人。激混み。
12月クリスマス周囲 合否通知
1月 登録手続き
登録手数料3000円
という流れになります。
一年がかりの壮大なスケジュールです。
要所要所で提出やら振込やらあって、結構忙しいです。
試験勉強も仕事しながらだと時間を見つけるのは結構難しい。。。
金銭的負担は、
前提条件の認定委員会が認める学会や講習会参加を考慮すると、
約40000円 + 交通費&宿泊費です。
高額ですが、勉強する良いきっかけにはなります。
次回からは、各時期に具体的にどんなことをしたのか書いていきます。
3学会合同呼吸療法認定士
リハビリの仕事をしていると、
必ず出会う
「3学会合同呼吸療法認定士」という資格。
国家資格ではないですが、
胸部外科学会、日本呼吸器学会、日本麻酔科学会 が、
臨床工学技士、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士の中で、それぞれの職種において呼吸療法を習熟し、呼吸管理を行う医療チームの構成要員を要請し、かつそのレベル向上を図ることなどを目的とし行っている認定制度。
給与アップに繋がるかはなんとも言えないところですが(当院では自己満足)、
呼吸リハビリテーションは原則としてチーム医療
なので、
自分の専門分野だけでなく、薬のことや、呼吸器のことや、ケアのことを知っていた方が他職種とのコミュニケーションはとりやすくなります。
学生時代にはなかなか詳しいことを勉強することがない、呼吸器疾患。
しかし、実際の臨床では呼吸器の障害を持った患者さんに出会うことは多いです。
僕自身、呼吸の患者さんを担当した時に自信をもって接することができていなかったですが、
呼吸療法認定士の資格を取ってからは自信を持って患者さんに接することができました。何かに認定されるというのはそれだけで自信につながります。
よければ、3学会合同呼吸療法認定士の資格を取得してみてはいかがでしょうか?
次回、3学会合同呼吸療法認定士資格までの流れ